ちきりん:私が大学生の頃、プラザ合意があって急激に円高になりました。そして若い人も海外旅行が可能になった。その時、なぜ若者が外国に行こうとしたかというと、それは「日本の外に出れば、素晴らしいものがあるかもしれない」と思っていたからだと思うんです。当時の若者はドラマの中でしか、パリを知らないから、そこは本当に素敵なところだと思い込んでいたんです。(笑)。
でも今の若い人はすでに「パリってこんなところ」「ニューヨークってこんなところ」などと知っているわけですよ。ネットやブログで実際に行った人の感想を読み、写真も見ているし、現地でのトラブル事情なども含め、詳細な情報を得ているわけです。
そうすると「世界の中で日本が一番便利だよね」「言葉の分からない国に行かなくても、日本で十分おいしいものを食べられるよね」といったことが行く前から分かってしまう。だから、限られたお金と時間をどう使うか、という判断をする際に、海外旅行と国内での娯楽や趣味を直接比較して、より価値が高いと思う方を選ぶ。すると必ずしも海外旅行が選ばれるわけではない。
ちきりん:だから私は、今の若い人たちが海外に行かないのは好奇心や行動力がなくなったからではないと思ってます。さまざまな情報を手に入れて判断した結果、自分なりに考えてお金と時間を有効に使っているのでしょう。
つまり時代によって、お金と時間の使い方が変化してるんです。昔の若者は海外旅行に、今の若者はネットの通信料や情報端末に多額のお金を使っています。今の若い人はネット関連の消費時間もスゴく長いですよね。
よく「時代が変わる」と言いますが、こうした変化こそ“時代が変わる”という意味に思えます。その変化には「良い・悪い」はなくて、一概に「海外旅行をしない若者はダメ」とも言えないと思います。
ついでに、外国人との交流だって日本国内で十分にできるんだよね。 なので、無理していく必要がなくなってしまった。
Reblogged via yaruo: (^ω^)やる夫のチラ裏やるお(^ω^)